三宅「アナウンサーの三宅です。こちらの会場では『マッスルキングナンバーワン決定戦』の会場になっております。
様々な競技のプロフェッショナルの中からナンバーワンを決める事となる訳ですが・・・あ、野球の選手です!選手、今日の調子はどうですか?」
「バッチリですよ」
三宅「優勝が期待出来ますね」
「特に御幸に負けたくないですね」
三宅「同じ野球でもチームが違うとライバルですか?」
「ライバル?敵です」
三宅「あ、御幸選手!選手が御幸選手に負けない宣言されてますが?」
御幸「え?さんが?」
「お前にはぜってー負けねえ!!!」
御幸「えー?さん、まだあそこで変化球投げたの根に持ってんすか?」
「はぁ!?それだけじゃねぇよ!!!!」
三宅「他にもあるんですか?」
「嫁連れで来てんじゃねぇ!!!!」
そして御幸選手は奥様の方を見て手を振ると、奥様も手を振り返した。
三宅「綺麗な方ですね」
「だから尚更腹が立つ!」
御幸「いやだな、自慢してるに決まってるじゃないですか」
「・・・(怒)」
御幸「やっと産休に入って学校休める様になったんで。一緒にいる時間は作らないと」
三宅「産休?ああ、お腹が大きいですね。ご予定はいつなんですか?」
御幸「後3週間なんですよ」
「ちゃんに似るんだぞー!」
御幸「ちょっとさん、変な念をに送らないで下さいよ」
「嫁じゃねえ!子供にだ!!!」
御幸「今は一心同体なんだから同じですよ」
三宅「お二人は仲が良いんですね」
「嫁は良い人だ。旦那と違って腹黒くないしな」
御幸「腹黒いからこその捕手ですよ」
「だから子供は似なくて良いんだ!!!」
御幸「まあ、確かに。でもに似た女の子が生まれたら・・・・・・」
「嫁に出せねえか?」
御幸「出したくはないですけど、俺にはがいるんで」
・三宅「「っ!!!!!!」」
御幸「・・・・・・なんですか?」
「そこまで行くと御幸と言う存在が気持ち悪い」
三宅「なんというか、御幸選手はクールなイメージでした」
御幸「存在を否定されても、これが俺なんで」
三宅「すいません、収録が終わったら奥様と話をしても良いですか?」
御幸「構わないですけど・・・?」
そして番組はつつがなく進行していく。
収録終了。
私はマイクをスタッフに渡し、ダッシュで奥様の所に向かいます。
三宅「あ、あの!」
「はい?」
三宅「質問しても良いですか?」
「?かまわないですよ?」
三宅「どうしたらあんなイケメンをメロメロにしておけるんですか!?」
「ぶっ・・・・・え?」
三宅「だって凄かったんですよ!?」
そして奥様は御幸選手を見る。
御幸選手は「はっはっは」と笑って手を振っていた。
「えーと、何を聞いたのでしょうか」
三宅「お子さんが女の子で嫁に行っても奥様がいるから平気みたいな事です」
奥様はキリっと睨む様に御幸選手を見たのですが、相変わらずニコニコ手を振る御幸選手。
「普段、一緒にいる時間が少ないから・・・ですかね?」
御幸「お疲れー。終わったから帰るか」
三宅「え?まだ聞けてないです!!」
御幸「そうなの?」
三宅「あの!連絡先を交換して貰っても良いですか?今度一緒にご飯でも!!!」
「え?私ですか?彼じゃなくて?」
三宅「はい!!!!御幸選手は誘惑しても落ち無さそうですし!!」
御幸「はっはっはっ!大当たり」
ビシっと拳銃で撃つような仕草をされても・・・・・ときめくじゃん!!!!
「嫁さん産休に入ってから、どこ行くのも一緒なんや、この二人」
御幸「普通ですよ」
「いや、変だから」
御幸「そうなの?」
「さあ?」
三宅「・・・・・・いいな~」
御幸・「「え?」」
「は?」
三宅「なんか悔しい!!これからご飯食べに行きましょう!鳥レバーの美味しい店知ってますから!!」
御幸「はぁ!?これからやっと二人きりになれるのに!!?」
三宅「いつも二人じゃないですかー!今日くらい奥様貸してくださいよーーー!!」
御幸「俺の許可が無いとダメな決まりですー」
「小学生か!?」
「ストーップ!此処にいるとスタッフさんの迷惑になります。さんも一也も着替えて汗の処理をする、プロなんですから!三宅さんは今から一緒に控室に戻って連絡先の交換をしましょう。良いですね?」
御幸・三宅・「「「はい」」」
さすが教師!!
それから奥様の連絡先をゲットして、あれこれ相談に乗って貰う様になりました。
2017.06.30