第六話
「なあ、。お前って山本と付き合ってんの?」
「はぁ!?」
朝一番のクラスメートからの質問に、開いた口が塞がらなかった。
「ぶははははっ!!!!!」
部活に行けば、黒尾先輩が腹を押さえつつ涙を流しながら私を指差して笑っている。
「すっげームカツク」
「ん?何か言ったか?」
「言いましたけど夜久先輩の事じゃないですよ」
「いや~~~今日は朝から笑わせて貰ったぜ」
「私が望んだワケじゃないですけど」
クラスメートは部活の後に毎回山本と帰るのを見てるらしい。
時間が違うとコンビニで見かけるらしい。
だから一緒にいる=付き合ってるの法則になったんだとか。
浅慮なクラスメートにはきっちり説明させて貰った。
「何なら俺が一緒にいてやろうか?(ニヤニヤ)」
「ごめん被ります」
「何で だよ」
「噂になるなら小さいけど夜久先輩が良いので」
「小さいって言うな!」「いてっ!オレ何も言ってないっすよ~~~」
あ、ごめん、リエーフ。
私の代わりに殴られてくれて。
「え?でも何で夜久さん?」
「お前・・・失礼極まりないだろ」
「えー・・・だって夜久先輩だとキスする時とか楽だし」
夜久先輩にすっと近づいて顔を近づける。
すると夜久先輩が「おまっ!?」と真っ赤になって口元を隠す。
「あ、キスされると思って照れちゃいました?」
「俺は彼女としかしない主義だ!!」
「ナニを?」
「なっ!?」
「「「「「(コイツ・・・夜久(先輩)で遊んでやがる)」」」」」
「はいはい、楽しいのは分かるけど夜っ久んの血圧上がるからお終い」
「えー・・・」
「!俺で遊んでたのか!?」
「まさか。先輩で遊んだりしませんよ~」
「うそつけ!!」
「いっそのこと、付き合っちゃいます?」
「嫌だね!!」
「えー夜久先輩にフラれた~」
「というか、山本の存在は?」
「そうだ!俺の事忘れてないか!?」
「ん~とりあえず奴隷じゃかわいそうだから奢ってくれるクラスメートって話しておいた」
「「「「「(やっぱりコイツは鬼だ)」」」」」
「はい、練習始めますよ~」
今日も音駒のメンバーは元気です。
2017/03/07