第五話
マネージャー業20日目。
まあ、この頃になれば最低限の事は出来る様になった。
これから大事なのは応用問題。
「、爪切りどこ?」
「バッグの・・・・・・・あった、はい」
「ん」
孤爪はあまり会話が無い。
練習以外ではずっとスマホいじってるし、あ、黒尾先輩には絡まれてるか。
「黒尾先輩って幼馴染なんだっけ?」
「そう」
「兄弟かと思ってた」
「あんな兄貴ヤダ」
「あーまー分かる気がする。昔からああなの?」
「ああの定義がわかんないけど、あんな感じ」
「へぇ・・・・・・あ、ヤスリあるよ」
「そっちがいい」
「はい」
「アニメとかだと冒険者を惑わせる役だよね」
「クロ?ああ、そんな感じ。大事な事も余計な事も喋る」
「うわっ、なんかウザっ!」
「何を話してるのかな?キミタチ」
「クロの悪口」「黒尾先輩の腹黒について」
「ハモってないのに内容被ってんな」
「そう?」「そんなことないですよ」
「で?俺が何だって?」
「クロは冒険者を惑わせる人って話」
「こんなに良い人なのに」
「「・・・・・・」」
「で?研磨は?」
「めんどくさい」「賢者」
「何で賢者?」
「なんか後ろからバックアップする人っぽい」
「一理あるな」
「面倒だから回復とかしないよ?」
「それも酷い」
「それなら私は?」
「「勇者」」
「え?ハモり?」
「戦士までの無鉄砲さは無いだろ」
「コツコツ情報集めて一気に行く感じがする」
「何気に人使い荒いしな」
「黒尾先輩、カプサイシン入りのスポドリ飲みます?」
「はいはい、その笑顔やめなさい」
「、更に暑苦しくなるからやめといて」
「了解」
「え?暑苦しい?」
「そういえば、その話から発展したんだっけ」
「そう。練習戻るよ、クロ」
「はいはい」
そして今日も過ぎていく。
2017/2/28