ここから始まる恋物語 第11話




「「とりあえずコレどう思う?」」

二人で取り出したのは、間取り図だった。

一也君が見つけたのは1LDKで私は2DK。

「え?何で二部屋!?」

「お互いの生活時間違うし」

「却下」

「えー?」

「せっかくが一緒に住もうって気になってるのに部屋が別とか有り得ないんですけど」

「そう言われても」

「ダメ。絶対一緒に寝る」

「一也くんの体調管理が一番大事でしょ?」

「それにこんなセキュリティのマンションじゃダメ」

「あ、そっか。一也くんのファンが」

「違う。の安全性について」

「これ以上家賃が上がると・・・」

に払わせる気ないけど?」

「ダメダメダメ!!!!」

「何で?」

「・・・・・・・・・」

「・・・何で?」

「・・・・・・・・・・・・別れた時に自分の給料で払えない」

「何で別れたらなんて考えるの?」

「誰も未来の事なんて分からないし」

「じゃあ、一戸建て建てようか」

「そう・・・・はぁ!?」

「それなら安心する?本当はもう少しおいてから結婚の話ししたかったけど」

「待って!ちょっと待って!!!!」

「なに?」

「話が飛んでる!!!!」

「飛んでないけど?俺との未来、考えられない?」

「うん」

「・・・・・・マジ?」

「え?一也くん考えてるの?」

「付き合い始める前からね」

「うそっ!!!?」

は俺を何だと思ってる?」

「・・・・・・恋人」

「そこで違う答えが出たらどうしようかと思った」

「それとこれとは別じゃない?」

「俺は恋愛の延長線上に結婚があるのがベストだと思ってるけど?」

「それはそうだけど・・・」

「もしかして、俺の気持ちって疑われてる?」

「疑ってない」

「でも別れるとも思ってるよな?」

「うっ・・・・・・」

「はぁ・・・・・・。わかった、それじゃあ、分からせるまでの話しだよな?」

そう言って一也くんはニヤリと笑って、私をベッドまで運んだ。

何度も何度も「もう無理」と言っても抱かれ続けました。

もう二度と彼の想いは疑わないと誓った夜。



2017/09/01