合宿最終日には夏川が戻り、つつがなく(?)合宿全日程が終わった。
最後と言う事で、練習後の打ち上げにも参加した。
たった数日とはいえ、合宿を支えてくれたに部員達も次々と感謝の言葉を伝えていて、ちょっと涙ぐんだがいた。
いつもより遅くなった時間に、ここ数日当たり前になったを家に送る事にした。
「ほんとサンキューな。めっちゃ助かったよ」
「お役に立てたならって食事くらいだったけど」
「俺らの食事ってトレーニング兼ねてるし、まじ感謝。」
「それなら良かった。これで御幸も自主練できるね」
「今だってしてるし」
「ランニングだけだけどね」
「でもみんなクラスにいる時と別人だね」
「そう?」
「うん……」
「どうかした?」
「なんか凄いな~って」
「そう?」
「うん。っと、毎日送ってくれてありがとう。」
「これくらい当たり前だって」
「それでも、ありがとう。帰りは気を付けて」
「ああ……」
いつもの様に手を振って自転車を停めているに「なあ」と声を掛ける。
「なに?」
「正月さ、初詣行かない?」
「初詣?練習は無いの?」
「さすがに年末年始はな」
「良いけど……必勝祈願しないとだね」
「だな。後連絡先教えてくんない?」
「ああ、そうだね。ちょっと待って」
そしてカバンの中からスマホを取り出し、連絡先を教えあって別れた。
2024/04/26