ハイキュー!!
欲望だけのキスをして 後編
大学に入って見かけた彼女に一目惚れした。
一年かけてゆっくりと距離を縮めていき、一年後に告白して付き合い始めた。
男慣れしてないなと思ったけど手を繋ぐだけで真っ赤になられた。
そんな彼女が可愛いと思ったのも最初だけ。
キスしたい脱がせたい抱きたい。
男ってのは即物的な生き物だね~ほんと。
最初こそ我慢出来たけど、半年も経てば我慢の限界。
とも仲が良いを巻き込んだ。
「悪いんだけどの外出許可出してくんない?」
「旅行でも行くの?」
「まあね。バイト代も溜まって来たし」
「私のメリットは?」
「一週間学食のAランチ奢る」
「まあ、 良しとす るか」
「ついでに領収書付きで旅行に必要なモン揃えて欲しいんですけど」
「化粧品とか下着とか?」
「そうそう。驚かせたいし」
「・・・・・いいよ」
そして用意して貰った物(見るなと言われた)を持ってデートに向かう。
デートらしいデートを済ませ、宿に行く。
ネットで調べた通りの部屋で、も気に入ったみたいだ。
本当は露天風呂付きだけど、キス以上の事をしてないから無理だろう。
大浴場に行き、風呂を済ませて部屋に戻る。
案の定、彼女は戻っていなかった。
庭園を眺めるためにあるであろう椅子に深く腰掛ける。
背もたれの部分に頭を乗せて天を仰ぐ。
「湯上りのカノジョとか、欲望押さえ る自信ないんだけど」
手を組んで深く深呼吸をする。
その効果なのか、何だか眠たくなってきた。
練習に加えてバイトをし、身体を休ませる時間が無かったのも事実。
そして俺は眠ってしまったらしい。
「てつろーくん?」
柔らかなの声がする。
ゆっくり目を開けて行くとがいた。
きっちり合わさっている浴衣の胸元、濡れた髪に濡れた襟足。
シャンプーか石鹸の良い匂いに惑わされた。
手を伸ばして彼女の頭を固定し、強引にキスをする。
舌を入れようとした所で仲居が入って来た。
時間ピッタリなのは老舗旅館だからなのか。
腰を上げて配膳された場所に腰を下ろした。
下膳に合わせて庭の散歩に出た。
この先に何があるのか理解しているらしいは無口になっていた。
部屋に戻ると奥の部屋に2組の布団が敷かれていた。
それを見た瞬間、が固まったのが可笑しかった。
「は、歯磨きして来る」
そう言って洗面台に向かって行った。
しばらくして後を追い、俺も歯磨きを済ませた。
部屋に戻ると椅子の上に正座しているがいた。
(緊張しまくってんな・・・)
ここまで来ると、何だか可哀想になってきた。
深く息をついて向かいの椅子に座る。
「が嫌なら、このまま何もしない」
「っ!!!!」
「・・・・・・」
真っ赤になってたじろぐ彼女。
俯いて膝の上にある手がゲンコツの様になってる。
ごめんな、本当なら待ってやりたいんだけど。
するとが顔を上げて立ち上がり、俺の前に来た。
「本当は鉄朗君に触れて欲しかった」
重ね合わされた唇がそっと離れていく。
「だから、さっきみたいなキス、して欲しい」
「もう止まらないからな」
彼女を抱き寄せて膝に乗せ、キスをする。
今までは触れ合うだけのキスだったけど、さっきみたいに舌を絡めあるようなセクシャルなヤツ。
今すぐにでも突っ込んで突き上げたい衝動を押さえ、彼女を抱き上げて布団に向かう。
足で掛け布団をずらし、そこに寝かせる。
キスをしながらゆっくりと丹前の紐をほどき、浴衣の紐をほどく。
浴衣の合わせを崩していくと、薄い水色のレースの下着が見えた。
これがが選んだ下着か・・・・・似合ってる。
けれど今俺の興味はその中身だ。
彼女の肌を撫でながら背中に手をまわし、ホックを外す。
体をずらして丹前、浴衣、ブラジャーを一気に取り去る。
部屋のうっすらした灯りに浮かび上がる彼女の裸体。
何度この体を想像し、何度妄想で抱いただろうか。
今現実が目の前にある。
大きすぎず小さすぎない膨らみにゆっくり手を添えて行く。
「んっ・・・」
指に力を入れると、その形がフニフニと変わる。
しばらくすると頂きが形を表してくるので舌で舐め上げた。
「あっ・・・」
真っ赤な顔をしてが顔を背ける。
(あーマジで可愛い)
胸を愛撫するだけ愛撫して、手を下に下ろしていく。
そしてショーツの中に手を入れると、そこはグッシャリと濡れていた。
このままだと帰りの下着がな・・・とりあえず下着を取り去る。
多分恥ずかしいからなんだろうけど、合せた膝、太腿、全てがエロくて仕方ない。
ゆっくり足を開いて、その間に体を入れる。
濡れた場所にゆっくり指を入れていく。
指を動かし、彼女の気持ちいい場所を探っていく。
「鉄朗君・・・キスして」
声が恥ずかしいのかもしれないけど、うっすら開かれた口がセクシーだった。
舌を入れ、絡め合いながら避妊をして中にゆっくり入り込んでいく。
「んっ・・・あっつっ・・・」
「ごめんな・・・」
ゆっくり腰をグラインドさせ、なんとか奥まで入る事が出来た。
けれど、処女故の締め付けなのか・・・・・・もうヤバイ。
ガツガツ突き上げたい衝動に駆られるけど、まだ声に甘さが無い。
という事は、まだ痛みが勝っていると言う事。
大事にした人だからこそ、やっぱり我慢だよな。
ゆっくりと腰を動かし、角度など変えて行く。
キスをしたり胸への愛撫する。
全身全霊で彼女を愛していく。
次第に甘くなる声、しがみつく腕、締め付けるナカ、全てに欲情を煽られるのは仕方ない。
自分の汗が顎から流れ落ちて彼女の胸元を濡らした。
「・・・愛してる」
言おうと思った訳では無い。
セックスの合間の睦言なんて嘘っぽくて嫌いだった。
けれど自然と口から出た言葉に嘘偽りはない。
うっすら開かれた目が俺を捉える。
何か言いたそうに開いた唇をキスで塞ぎ、彼女の体を固定して腰を激しく打ち付け、薄い膜越しに全てを吐き出した。
処理を済ませて彼女の隣に横になる。
その時に腕を彼女の首の所に通し、抱き寄せる様に寝転がる。
するとがベッタリくっつくように抱き返してきた。
額にキスをして髪を撫でる。
ぴったり合わさった胸がドキドキしていて息が整っていないのが分かる。
「体・・・大丈夫?」
「・・・・・・うん。えっと・・・鉄朗君は・・・その・・・・・・・」
「ん?ああ、そうだな~・・・すっげー良かったけど満足はしてないかな」
「え?」
バッと離れたの顔が泣きそうな顔になってた。
俺は髪を撫でていた手を頬に沿えて撫でる。
「まだまだ足りないって事デスヨ」
「え?あ・・・・・」
「オトコってのは欲深い生き物デス」
「そんな・・・私も、そうだから」
「ん?」
「鉄朗君との距離が・・・淋しかった」
真っ赤になって俯いて可愛い事言って・・・これって煽られてるよね?
体を起こして彼女を抱き上げ、露天風呂に向かう。
「はい、スイッチ入りました」
「ああっあの!?」
「初めてだから我慢しようと思ったけど、もうスイッチ壊れました」
「え!?」
「もう手放せない程、愛してる」
月明りの中で欲を露わにするに煽られ、好き放題して翌日におんぶして帰りました。
2017/07/14