黒子のバスケ

黄瀬涼太

僕の涙 後編

彼女をベッドに降ろす。

それと同時に彼女へ乗り上げ、唇を重ねる。

柔らかな唇をそっと撫で、開いた所へ舌を入れる。

「んっ・・・・・・」

時折聞こえる吐息が俺を煽る。

俺は夢中になって唇を貪る。

右手をシャツの裾から忍ばせ、腰を撫でる。

驚きで浮いた背中へその手を差し入れる。

ブラジャーのホックを外し、胸へと移動させる。

「もう立ってる」

「言わなくていいっ・・・あっ」

立ち上がってる部分を指で円を描くようになぞる。

時折キュッとつまむとビクッってなるのが可愛い。

耳を食み、舌で撫で上げる。

スカートをたくしあげ、下着に触れる。

「下着の上からでも濡れてるのわかるッスよ」

「気持ちいいしね」

「もっと気持ちよくなって」

下着の中に手を入れ、濡れた部分を撫でる。

さんの甘い声が増えていく。

彼女の感じからすると処女では無さそうだ。

まあ、俺も初めてじゃないッスけど。




正直に言えばさんが好きだ。

幼馴染を好きなんて、ワンパターンだと。

だから彼女を作ったりしたが、結局彼女へと戻る。

高校入学を機に、全て認めた。

俺はさんが好きで仕方ないんだと。




だから俺の下で、舌で、指で、感じる彼女がたまらなく愛おしい。

「もう我慢の限界。挿れるッスよ」

彼女の足を抱え、自分の腰を入れる。

スキン越しとは言え、温かいものが俺を包み込む。

俺は彼女へキスをする直前に告げた。

「先に言っておくッス。好きだ。大好き」

そして唇を塞ぎ、腰を打ち付ける。

部屋の中に水音と打ち付ける音が響き渡る。

彼女のイイところを付き、彼女が達する。

その締め付けに耐えられず、俺も全てを吐き出した。


「・・・・・・て、涼太起きて」

「ん・・・・・・なんスか?」

「うちの親が帰ってくるから起きてって言ったの」

「えっ!?」

「服、来たら向こうでご飯食べよう」

微笑みながら彼女が部屋を後にする。

俺も急いで洋服にそでを通し、彼女を追った。

「いただきます」

と手を合わせた所で、おじさんとおばさんが帰ってきた。

結局四人で食卓を囲むことになった。


帰る時、さんが見送りに来た。

「俺、本気でさん好きッスよ」

「私も好きだよ」と言ってキスをしてくれた。


2015/01/28