Double Score

橘土夢

大好きなキミ

「お疲れ様でした~」

スタッフと別れ、自分の部屋に向かう。

今はライブツアーの真っ最中の為、ホテルを転々としてる。

今日は彼女もライブに来てくれて、千聖さんがスペアキーを渡してくれている。

だからこのドアを開ければ彼女がいる!!!!!

時間も時間だから先に寝ちゃってるかもな~~~。

そ~~~とドアを開けると、予想外に明るかった。

「ただいま~」

・・・・・・返事が無い。

起きてたら絶対ありえない!

という事は電気を点けっぱなしで寝ちゃった・・・とか?

ユニットバスを通り過ぎると、部屋が見渡せる。

だがベッドは綺麗にメイクされたまま。

ソファに視線を移せば丸まって寝ている彼女がいた。

クッションを抱き枕の様に抱えてる姿が、めちゃくちゃ可愛い!!!!

「ごめんね~」と言いながら無音カメラでその姿を撮る。

だって地方行ったらしばらく会えないし!

写真くらいしか楽しみないし!!!!!

本当なら等身大のクッション作っちゃいたいけど却下されるし、理央には変態って言われたし。

・・・・・・彼女の寝姿に悶えてる場合じゃなかった。

「お~い、さ~ん、カゼひいちゃいますよ~」

何度か声を掛けるも、返事が無い。

なんか、もう・・・可愛くて仕方ないんですけど!!!

おれは調子に乗って彼女の頬にキス。

まだ目覚めないから耳に、首筋にキス。

すると彼女の目が開いた。

「ん・・・・・・土夢?」

「ただいま」

「おかえり・・・」

そういいながら、おれの首に腕を絡め、彼女からのキス。

からキス!!!!滅多にしてくれないんですけど!!!!!!

いっつもちょ~~~お願いしてやっとしてくれるのに!!!!!!

そして差し込まれた彼女の舌を絡めとり、主導権を奪い返す。

「んっ・・・・・・待って!」

「んっ・・・待てるワケ・・・・ない」

キスをしながら彼女を抱き上げ、ダブルベッドへ降ろす。

彼女のブラウスのボタンを外し、背中のホックを外す。

緩くなったブラを押し上げ、頂を弄ぶと甘ったるい声が聞こえる。

「待って!ライブで疲れて」

「大丈夫。を抱いてエネルギーチャージするから♪」

まだ文句を言いたそうな唇をキスで塞ぎ、そのまま頭を下げていく。

彼女の感情を表す頂を口に含む。

「あっ・・・」

頂きを嬲る様に舐め、指で摘まんだり捏ねたりすると甘い甘い声が聞こえる。

手をそっと下げて行き、スカートから手を差し入れる。

ストッキングの上から撫でて行くと、だんだんと湿り気を感じる。

「もう、脱いじゃおっか」

耳元で囁くと、顔を真っ赤にしながらうなずく彼女。

体を起こし、彼女の下着も一緒に脱がせる。

そしてそのまま彼女の足を掴んで広げ、間に入る。

「すっごい濡れてる。感じてくれたんだ?」

「・・・・・・土夢がしたんだもん」

「うん・・・もっと気持ちよくするからね」

そして彼女の秘部へキスをする。

彼女の腕がおれの頭を離そうとするけど、もう力が入っていない。

「あぁっ!待って!シャワー・・・あんっ!」

「そんなの・・・待ってられない。それに・・・・・・ほら、もう2本指が入ってる」

指を動かしたまま敏感な突起を舐め上げれば彼女の背が反る。

一足先に頂点へと駆け上がったようだ。

おれは服を脱ぎ、そうそうに彼女の中へと入る。

「あっつ……」

「んっ・・・少し待ってってば」

「ごめん、もう限界なんだ」

多分おれの顔は歪んでいたと思う。

もう本当にそれくら彼女不足なんだ!

「土夢・・・・・・大好き」

「おれは愛してる」

そして我武者羅に突き上げる。

何度も放ち、何度も駆け上がる。



「もう、無理・・・・・・」

「え~~~まだ足らな~~~い」

彼女を腕枕するこの時間も好きだ。

「あ~あ、結婚したいな~」

「は?」

「あ、プロポーズの言葉はちゃんと言うから安心して?同棲でも良いな~」

「突然どうしたの?」

「突然じゃないよ。いつも・・・じゃないけど、仕事してない時は考えてます」

「・・・・・・」

「でも兄貴を一人にもしたくないし~いっそ二世帯住宅でも良いな~~~」

「土夢・・・・・・」

「だから、いつか家族になろうね」

「うん!」

彼女を抱きしめながら眠りについた。

その日の夢は結婚した後の出来事だった。


2015/10/14