ダイヤのA

御幸一也

好きな女子に逆レイプされる羞恥妄想

男が複数人集まって喋っていれば、いつの時代も話題は下ネタへと発展する。

子供の頃は同級生のブラが透けているだけで興奮材料になったものだが、年を重ねると内容も色濃くなる。

話している人に寄って「ここで話す内容か?」と思う事もしばしば。

「最近マンネリで・・・」「俺もなんすよ…」

「御幸!お前はどうなんだ」

「はぁ!?」

「やっぱ道具使ったりすんのか!!!」

「いやいや、コイツなら『俺自身で勝負だ!!』とか言ってそうっすよ」

「使ってないですし、言ってません!」

「ほんとか~?何かあるなら今すぐ吐け!!!!」

「いや、ほんとに無いっす」

絡み酒の酔っ払い程面倒くさいものは無い。

自分の話題になる前に別の人の話をして逸らす。

何とかそれで今日を乗り切って実家にある自分の部屋に到着。

高校から寮生活をして、7年振りくらいに実家に戻った。

建て直すには工場があるのと建築基準法とやらが改正になって面倒なので増改築をした。

今では外階段では無くなり、親父を起こすことなく部屋まで戻れるようになった。

「ふぅ・・・」

上着を脱いで椅子に放り投げ、ベッドに仰向けになってゆっくり息を吐き出した。

ポケットからスマホを取り出し、届いているメッセージを読んでいく。

その中に彼女、からも『おやすみ』と届いていた。

先輩と飲む事は言ってあったとはいえ、時間が合わず1週間以上会っていない。

付き合おうと言ったのは俺からだし、「会いたい」と言われた事は一度も無い。

けれど冷たい訳じゃなくて、甘えるのが下手なんだと思う。

俺自身彼女が全てにおいて一番かと言われたら違うと答えるんだからお互い様だ。

それはSEXにおいても同じだ。

彼女から「したい」と言われた事は無く、俺が手を出せば受け入れてくれる、強請れば動いてくれる、そういう感じ。

「どうせならから迫られたいんだけどな」

そう言ったらきっとそうしてくれるだろう。

そんな事を考えていたら、無性にに会いたくなってきた。

ベッドから飛び起きて再び上着を着て外へ出る。

大通りまで走り、タクシーを拾って彼女の家に向かった。



彼女の部屋の前でキーと取り出して部屋に入る。

真っ暗な室内。

広くない部屋に不釣り合いなダブルベッドは俺と付き合いだして買った物だ。

そこに眠るは、俺と一緒に寝る時の位置にいる。

(一人で寝る時でも真ん中には寝ないのか・・・)

自分がいつ来ても良いように開いているのか?

そんな事を考えて寝ている彼女を覗き込む。

(俺と会えなくても泣いたりしないんだな)

下らない考えが頭を過る。

幸せそうに眠る彼女を、起こして抱きたい気持ちが沸いてくる。

けれど彼女も仕事をしている。

それにさっきの欲望じゃないが、彼女から「したい」と思って欲しい。

ベットの近くにあるソファに腰掛けて目を閉じて息を吐き出す。

俺が望んでるのは【の意志】でなんだけど。

酔ってる時の様な真っ赤な顔で、潤んだ瞳を閉じながら顔を寄せてきて・・・キスをする。

角度を変えてリップノイズを立てながら何度も何度もキスして、唇を熱い舌でなぞられて受け入れれば絡んで来て・・・

甘噛みしたり強めに吸われたり・・・・・・

そんな事を考えていると、自分の分身がおもむろに姿を変えていく。

(おいおい・・・そこで寝てるっつーの)

今、この状況で彼女がキスをしてきたら・・・Tシャツを脱がされ唇がそのまま下がっていく。

綺麗にカールさせてまつ毛が揺れながら小さくなっていき、足の間に彼女の頭が。

ベルトのバックルが外され、スラックスの前が緩められ・・・下着の上から隆起したモノを撫でられる。

「お、おい・・・」

「たまには・・・ね?」

妖艶な顔で微笑まれて拒否られねえっての。

そのまま下着も降ろされ、むき出しのモノを彼女の舌が撫で上げる。

「くっ・・・」

鈴口の刺激を与えられた瞬間に咥えこまれて嗚咽が漏れる。

唇が自分のモノに合わせて上下されるのは射れてる時の感覚に似ている。

ザラリと舌がモノを撫でる様に上下すると何とも言えない快感が生まれる。

彼女の頭を押さえつけ、腰をグラインドさせたくなる。

「んっ・・・」

自分のモノの向こうで彼女が目を開いた。

そしてそのまま、2つの丸みを舌で舐める。

その煽情的な姿は挑発している様にも見える。

下からゆっくりと舌で撫で上げられ、そのまま臍の辺り、胸、首筋、唇へと彼女のキスが振ってくる。

「入れたいんだけど」

「・・・・・いいよ」

クスッと笑いながらそう言った彼女は、ストッキングと下着脱いで俺を跨いだ。

俺のモノを彼女の指が支え、腰を落としていく。

「入りたい?」

突き上げれば全てが彼女のナカに入れる場所で焦らされる。

は入れて欲しくないの?」

「入れて?一也でいっぱいにして欲しい」

なんて言われながらキスされたら、腰を突き上げるのが男だろ。

けれど俺より先に彼女が腰を落とした。

「あぁっ・・んっ・・・おっきっ・・・・」

「キッツ・・・」

久しぶりだからなのか、慣らしてないからなのか、入り込んだナカが俺を締め上げるように隙間なく密着する。

今動かれたらすぐにイケそうだと思ったのに、彼女が動かない。

「・・・すぐっ・・・イッチャいそっ・・・・・」

そう言いながらブラウスを脱ぐ

そして・・・そのブラウスが俺の目に巻き付いた。

「え?」

「ふふふっ・・・」

頭の後ろでギュット結ばれたのが分かる。

少しして今度は両手が持ち上げられた。

「・・・?」

「しーっ・・・」

そして両手首に何かが巻き付いて行く。

どうやら縛られている様だ。

「一也は何もしちゃダメ」

そして腕の間に彼女の体が入り込んだ。

の胸、触りたいんだけど」

「だーめ」

そのかわりと言うか、俺の胸に直接彼女の胸の感触がする。

少し距離があるのか、彼女の固くなった頂きが俺の胸を上下する。

くすぐったさと、彼女のナカに入り込んでる部分の気持ちよさとが相まって、変な感覚がする。

「あぁっ・・・一也っ・・・」

見えないけど腕の感覚から辿れば、彼女は俺の上で腰を振っている。

それもかなり気持ち良さそうに。

彼女の頭が俺の肩に乗り、舌が這っている。

その瞬間、耳の中に入り込んで来た。

「はぁっんっ・・・」

プールで水の中にいる様な水音だけじゃなく、の甘い声と吐息が入り込んでゾワゾワする。

、キスして」

「いいよ」

そして動きながらたどたどしくキスされる。

舌を絡めて口腔内を撫で上げると、モノがギュっと締まる。

「あっ・・・ダメっ・・・いっちゃうっ・・・」

「あぁ・・・俺もっ・・・」

腕を広げて何とか彼女のウエストラインまで降ろす。

腕で彼女を挟み込んで下から突き上げた。



「くっ・・・」

白濁した自分で放ったモノが自分の手を汚す。

彼女が寝てる横で妄想でヌクってどうよ?

「はぁ・・・・・・」

何となく湧き上がる罪悪感。

ティッシュの箱に手を伸ばそうとした瞬間だった。

「なに考えてたの?」

声がして顔を上げれば彼女が目の前に立っていた。

伸ばしかけた腕を掴まれた瞬間、彼女が俺の足の間にしゃがみこんだ。

「え?・・・おまっ!?」

続けようとした言葉が言えなくなったのは、彼女が俺のモノを咥えこんだからだ。

驚いて言葉も出ないとは、このことだ。

なんて考えてる余裕も無く、彼女の口の中で力を取り戻していく。

「くっ・・・・・・どうしたの?」

しばらくして行動の意味を問えば、彼女が立ち上がって着ている物を脱ぎだした。

そして真っ裸になってソファに上がって俺を跨いだ。

肩に手を付きながら腰を落としていく。

「・・・・・・他の女の人で気持ちよくならないで」

「・・・・・・」

彼女の口から初めて聞いた嫉妬めいた台詞。

の首に手をやり、強引にキスをする。

バランスを崩した彼女が一気に腰を落とした事で、全てが彼女のナカに飲み込まれる。

さっきまでの妄想とは違い、感じる温もり。

「言っておくけど、ちゃんとで気持ちよくなってっから」

「え?」

「覚悟しろよ?」

彼女を抱き上げて、ベッドまで運んで思う存分二人で気持ちよくなった。


2017/07/05