ダイヤのA
誕生日2017
疲れた体を引きずって、玄関の扉を開ける。
「ただいま~」
担いでいたバックを降ろし、靴ひもを緩めてスニーカーを脱ぐ。
すると背後からパタパタとスリッパの音から走ってくる人物がいた。
それが誰かなんて見なくても分かる。
可愛いくて愛おしい自分の彼女であるだ。
立ちあがって振り向くと、案の定彼女がいるけど・・・・・・
「お、お帰りなさい。お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・・・・・わたし?」
裸エプロンでこの台詞と来たら答えは1つだ。
それ以外の選択肢を選べる男が見て見たい。
俺は迷わず手を伸ばした・・・・・・・
「って夢を見たんだけど」
「欲望ダダ漏れだね」
今は二人並んでキッチンで料理をしている。
冷蔵庫には昨日作ったらしいの手作りケーキが入っている。
俺の誕生日は丁度金曜日で、が仕事が終わって一度家に戻ってから来てくれたのだ。
そして今、遅くなったけど夕飯を二人で作っていた。
「裸エプロンもしてくれないの?」
「プレゼントあげたじゃん」
「それだけ?」
「ケーキも料理はまあ、明日ちゃんとしたの作るけど泊りにも来てるよね?」
「ケーキ以外は普段と同じじゃね?」
「ちょっとAVの見過ぎじゃね?」
「と付き合い出してから見てませんー」
「見てたんだ」
「風俗通うより健康的じゃん?」
「そこ同系列なの?」
「だからさ・・・」
俺はの背後に移動し、彼女を抱きしめる。
そして彼女のスカートのホックを外してチャックを下げた。
するとストンと彼女の足元にスカートが落ちる。
下着にストッキングってのも男のロマンだよなー。
前にそう言って破いたら物凄く怒られたけど。
「ちょっ!?」
そして腰に手を添えてながらストッキングとショーツに指を掛けつつ、脱がしていく。
「一也!」
「ん?はい、左脚上げて?」
「待って!」
「待たない。じゃあ、このまま上を脱がしにかかるけど協力してくれないと破れるかもよ?」
するとはおずおずと左脚を上げたので脱がしにかかる。
目の前には白いの膨らみがある。
「はい、今度は右足」
そう言いながらその膨らみにキスをすれば「一也!」と怒られそうになったので脱がすだけ脱がして立ち上がる。
シンクに腰を掛け、足の間に彼女を入れる。
「抱くのは食べてからにするからさ」
彼女の背中に手を這わせ、ブラジャーのホックを外す。
は顔を真っ赤にして口を閉ざしたままだ。
多分、もう俺が止めても無駄だと思ったんだと思う。
エプロンの腰ひもの上から彼女のチュニックを引き上げ両腕を抜く。
そして着ている物を全て脱がせる事に成功する。
「すっげー可愛い」
「変態」
「現状維持出来るなら、それでもいいかな」
「寒い・・・」
「エアコンの温度上げてくるよ」
脱がせた彼女の洋服をかき集め、畳みながらリビングへ向かう。
そしてエアコンのリモコンを操作して室温を上げる。
キッチンへ視線を移せば、カウンターの向こうで動くが見える。
スタンダードなエプロンだけど・・・・・・夏場のノースリーブの時と変わらない。
やっぱり近くで見ないとな。
俺はすぐさまキッチンへ戻る。
彼女の横に行けば『裸エプロン』の醍醐味が味わえる。
動いてる腕の向こうに見える胸の柔らかな膨らみ。
彼女が感じる頂きの部分がエプロンで見えそうで見えないのが・・・良い。
「見るな!」
「見るためにしてんじゃん。視姦されてる気分?」
「バカ」
くびれたウエストにある腰ひもの結び目にすらエロさを感じる。
そのしたの膨らみ・・・・・・男のロマンってチョロいよな。
「ご飯出来たよ」
それをテーブルへと移動させる。
わざと彼女の後ろを歩けば、昔に見たAVの世界観だなーと思えた。
「あのさ」
「却下」
「まだ何も言ってねえじゃん」
「言いそうな事は分かる。その前にご飯食べさせて」
「えー」
「・・・・・・」
「ちゃんと食べてね」
「一也もね」
その後、普段なら色々話すが口数少なくご飯を食べていく。
椅子が冷たいとか、風通しの良い服だとか文句を言いながら。
そして食事も食べ終わった所で俺は両手を広げて「はい」と言った。
「・・・・・・」
「おいで」
は深く溜息を付いて立ち上がり、俺の所まで来た。
「洗い物」
「俺の理性もここまでって事で」
彼女の腰を抱き寄せ、俺を跨ぐようにして向かい合わせになる。
「ケーキ」
「後で食べるよ」
腰を抱き寄せてを見上げれば、彼女の腕が首に回った。
「誕生日おめでとう」
「ありがとう」
彼女の顔が傾き、そっと唇が重なる。
そのまま離れていかない様に彼女の後頭部に手を添え、反対の手で背中を撫でる。
「んっ・・・」
キスの合間に鼻から抜ける声に甘さが出て来た。
背中の手で、エプロンの首紐を引っ張る。
キスから解放したは、もうエロさが半端じゃない。
そのままエプロンの上を下げ、隠れていた胸の頂が既に立ち上がっているのが見える。
指でキュッと軽く摘まみ、爪で軽くひっかく。
「あっ・・・」
キュッと彼女の眉が寄って甘い声が漏れる。
俺は反対側の胸を口にした。
舌で撫でる様に、飴を舐める様に、甘噛みをしたり・・・
「・・・腰、揺れてる」
「だって・・・気持ちいい」
そう言って彼女は自分で腰ひもを外し、俺の上から降りて行く。
足の間にしゃがみこんだ彼女が、俺のスラックスのボタンを外してきた。
「どうしたの?」
「誕生日・・・でしょ?」
俺の足の間に座り込んだ彼女の頭を上から眺め、最高の誕生日になった。
それから何度も彼女と抱き合って、ケーキを食べたのは太陽が昇り始めた頃。
2017/11/17