ダイヤのA

御幸一也

貴方の思し召し

設定:さんは小学生時代、成宮とバッテリーを組んでいました。
現在、成宮と御幸はチームメイトです。
そしてさんと御幸は夫婦です。
*会話だけです




某球場近くのレストランにて。


成宮「あーーー!こんな所でお茶してるー!」


「あ、鳴」


御幸「うるっせ~な。店ん中で大声出すなよ」


成宮「二人で会ってるって言わなかったじゃん!!」


「何で鳴に言わなきゃいけないのよ」


成宮「だって仮にも女房でしょ!!」


御幸「どっちに向かって言ってんだか」


成宮「どっちも!!」


「浮気者」


御幸「二股?」


成宮「ちっがーーーう!!」


「じゃあ、私が前妻で一也が後妻?」


御幸「その表現、ビミョーじゃね?」


「そう?でも他にも女房はいるよね?」


御幸「乾とか」


成宮「あのさ」


店員「お水とおしぼりどうぞ。ご注文がお決まりになりましたらボタンを押してください」


成宮「ランチのBで!」


店員「かしこまりました」


「うわ~。鳴が浮気者の両刀使いって思われたね」


成宮「はぁ!?何言っちゃってんの!!」


・御幸「「本当の事」」


成宮「なに、このバカップルっていうか夫婦っ!!」


・御幸「「何って言われても」」


「あ、ランチセットはドリンクバーついてるよ」


成宮「一也、コーヒー」


御幸「なんでだよ」


成宮「彼女の言動に責任もってよね!!」


御幸「だからなんで」


「鳴、自分で行きなよ。子供じゃないんだからさ」


成宮「女房でしょ!」


「今は旦那も家事をする時代。はい、行ってらっしゃい」


成宮「きーーーー!!!!」


御幸「さすが」


「口で女に勝とうと思うのが間違ってる」


御幸「あー・・・…確かに」


「なにそれ」


御幸「いや、なんでも」


成宮「なになに?一也も家じゃの尻に敷かれてんの?」


御幸「ニヤニヤすんな」


「あら、やだ。愛しい旦那様を尻に敷くなんて」


成宮「が言っても説得力なーい」


御幸「まあ、野球してる時とは違うのは確かだな」


成宮「なにそれ、ノロけ?」


御幸「はっはっは!もっと聞きたいなら喋るけど?」


成宮「いらないよ!ごちそうさま!!!!」


「やっぱ鳴はお子ちゃまね~」


御幸「独身だしな」


成宮「うるさーい!似た者同士のクセに喧嘩とかしないの?」


・御幸「「するよ」」


成宮「息ピッタリなのもムカツクんだけど!!」


御幸「そんな俺(のリード)に惚れてるクセに」


「あら、やだ、妻の目の前で浮気?」


成宮「じょーだん止めてよね!!!!」


御幸「ツンデレだな」


「ツンデレね」


成宮「あ~もう、やだ、この夫婦!」


・御幸「「そんな俺・私(のリード)が好きなクセに」」


店員「お、お待たせしました……」


成宮「誤解を招く言い回ししないでよ!!」


・御幸「「はっはっは」」


「でもまあ、鳴のおかげで結婚出来たし」


御幸「そうそう。感謝のしるしに奢ってやるよ」


成宮「500円のランチじゃ安すぎるでしょ!」


「じゃあ、わりか」


成宮「遠慮なくいただきます!!!!」


・御幸「「やっぱりツンデレ」」


成宮「(怒怒怒)!!!!」


2020/06/11