ハイキュー!!
体の奥が溶けるほどに熱い
バスケ通り(旧:センター街)を抜け、渋谷駅を目指す。
終電間際の駅周辺は終電に乗るために混雑する。
自分もその波に飲まれるのかと憂鬱になりながら信号待ちをする。
道玄坂下の交差点から歩いてくる女に視線が釘付けになった。
特別美人じゃない
特別目を惹く容姿じゃない
なのに視線が動かない。
信号が青になり、人々が動き出す。
俺も足を動かすけど駅に向かってじゃなかった。
俺の横をすり抜けそうになった彼女の腕を掴む。
視線が絡んだ瞬間、全身に電気が走った気がした。
腕を離し肩を抱き、彼女が歩いて来た方へ足を進める。
適当に目についたラブホに足を踏み入れ、部屋のパネルを押し鍵と取る。
鍵でドアを開けて中に入った瞬間、俺の首に彼女の腕が絡みついて来た。
噛みつくようなキスに応え、舌を絡め取る。
キスをしながら彼女を抱え上げると、彼女の足が俺の腰に巻きついた。
そのままベッドに腰掛けて、彼女の洋服を脱がしていく。
俺のシャツも捲り上げられ脱がされる。
彼女のシャツも脱がせて、現れた鎖骨に噛みつくようなキスをした。
鎖骨から首筋、耳の裏へと上がっていき、耳元で「名前は?」と囁く。
「・・・っ・・・」
「俺は鉄朗な」
ウエストのホックを外し、ブラのホックも外す。
現れた胸の頂に吸い付き、飴玉の様に転がせば甘い声があがる。
優しくベッドに押し倒し、反対の胸に吸い付く。
「気持ちイイ?」
「いいよ・・・もっとして?」
挑む様に、煽る様な目線に俺の感情が煽られる。
キスを下げていきながらスカートと一緒にストッキングも下着も剥ぎ取る。
内腿にキスをして舌を滑らせながら秘部へと移動する。
シャワーすら浴びてないからオンナの匂いがキツい。
だがそれすら欲望を掻き立てられる。
秘芽を舐め上げながら中指を差し込む。
狭く熱い内壁が指に絡みついてくる。
気を抜いたら持っていかれそうだな・・・
クイっと指を曲げるとの体が跳ねた。
そこを攻め続ければ体がビクビクして、内腿が揺れ出した。
足で顔を挟まれるが、指を2本に増やしてバラバラに動かす。
指がギュっと締め上げられ体が硬直して、脱力した。
体をずらしてヘッドボードのコンドームを手にし、素早く自分に装着する。
膝裏を抱え込んで彼女のイイトコロを擦りあげる様に一気に貫いた。
「あぁっ!!!!」
綺麗に反り返った背に手を入れ、座位の形にする。
「ま、まって!」
俺の肩に手を置き、腰を浮かしながら体を離そうとする。
「なんで?」
「インターバル」
「もうイキっぱなしで良いんじゃね?」
彼女の腰を掴み下へ降ろすと同時に腰を突き上げた。
「あぁんっ・・・」
兎に角我武者羅に突き上げて、二人で果てた。
ベッドの上でぐったりする彼女をそのままに、俺は風呂へ向かう。
備え付けの何とかジェルを入れ、お湯を張る。
ラブホのお湯って、すぐ溜まるから良いよな。
彼女の元へ戻り、抱き上げる。
「ん・・・なに?」
「風呂、入ろうぜ」
「洗ってくれるの?」
「隅々までな」
それから風呂で2回、ベッドで何度も抱き合った。
備え付けだけじゃなく、互いが持っててゴムも 全て使っ た。
最後は出すモンも無くて辛くなってきた。
それくらいシていても良いくらい最高に気持ち良かった。
今までの彼女とのセックスに疑問を持ちたくなるほどだ。
四つん這いになっているの背後に多い被さる様にし、
思いっきり突き上げると背を撓らせ甲高い声を出してイった様だ。
ベッドに突っ伏して動かない。
「ふぅ・・・・・・ヤリ過ぎたか」
生も根も尽きるとはこういう事なのか。
の体中にキスマークの後。
あんまりシルシを残すのが好きじゃないんだけどな・・・
それくらい夢中になっていたんだろう。
これ1回なんて無理だ。
「起きたら連絡先を聞くか・・・」
彼女の横に体を横たえ、彼女を抱きしめながら俺も眠りについた。
目が覚めると既に9時を回っていた。
隣に温もりは無い。
立ち上がって衣服を拾い上げて行くうちに、テーブルの上に紙と紙幣があるのに気づく。
「あー・・・逃げられた」
ホテルの備え付けのチープな紙に綺麗な文字。
『最高の夜でした。 BYE BYE♪』
「ははっ・・・」
思わず苦笑いしてしまう。
メモをバックにしまい、ホテルを後にする。
照り付ける太陽を見て、彼女を探す決心をした。
「逃がさねえよ」
2016/9/6