黒子のバスケ

木吉鉄平

stretching

「ほら・・・もっと力抜いて」

「んっ・・・・・・痛いからムリ」

「大丈夫だって・・・・・・・・ほら」

「いたっ!?」

会話だけ聞いてるとエロい感じがするけど違う!

ストレッチで大股開いて背中を鉄平に押されてるだけ。



とにかく私は体が硬くて、ストレッチを余儀なくされている。

まあ、自分の身を守る為でもあるんだけど。

その理由は・・・まあ・・・・・・いわゆる愛を育む為の行為で。

歴代の彼氏と違い、鉄平はスポーツマンで。

体格のせいもあるけど下半身がガッチリしてる。

ガッチリしてるから腰回りが大きいわけだ。

腰回りが大きいって事は、その行為の為に私は足を開くわけで・・・

翌日に股関節が痛いというわけだ。

鉄平に隠れてこっそりストレッチを続けていたところ、

突然現れた鉄平に見られてしまう失態をおかす。

それからというもの、鉄平に押されてストレッチがパターンとなった。

何でストレッチかと問われ、運動不足だからって回答をしてある。

「健康の為に良いよな~」とか言ってたからバレてないと思う。

「おーい?」

「ん?ああ、ごめん。考え事してた」

「風呂たまったぞ」

「汗もかいたし、先に入るね」

立ち上がりながら伸びをして、風呂場へ向かった。



「ふぅ・・・・・・」

湯船に浸かり、一日の疲れをほぐす。

ユニットバスなのが残念でならないが、入浴剤で補う。

今は色んな入浴剤があって楽しいひと時だ。

今日は鉄平もいるし、湯船を後にする。

入れ違いに鉄平が入る。

お互いに眠る体制に入る時に迫られる。

鉄平とのセックスは辛いけど嫌いじゃない。

ちゃんと愛情を感じるし、気持ちよくしてくれる。

鉄平を見上げていたはずなのに、体が起こされる。

騎乗位ってヤツだ。

私は一緒に気持ちよくなろうと腰を動かす。

の体、柔らかくなったよな~。やっぱ、ストレッチのお蔭か?」

「んっ・・・・え?」

鉄平の言葉で私の動きが止まる。

「だってその為にストレッチ続けてるんだろ?」

「はぁ!?」

「頑張ってくれよ?色んな体位が試せるしな」

やっぱりこの男、侮れない・・・


2015/2/6