黒子のバスケ

青峰大輝

理想と現実

部活何てした事が無い私は、バスケなんてモンとは無縁で過ごしてきた。

けれど社会人になって出来た後輩ちゃんの幼馴染とやらと付き合い始めて一変。

「え?桃ちゃんの幼馴染って外人だったんだ」

「誰がだよ!」

なんて事もあった青峰大輝が彼氏になった。

どうやら彼はバスケにおいての天才児らしい。

らしいというのも実際に見た事が無いからだ。

年下なのに遠慮とかって単語を知らない感じの俺様は、キツイ顔立ちで口が悪いけど案外優しい。

いや、もう初対面の時は「ゲス」って単語を当て嵌めたらこんなんだ!って見本見たいだったのに。

ああ、でもセックスにおいては見たまんまだ。

いや、まあ、それはいいとして。

「ねえ、大輝。あんたの友達みんな私の胸を見て驚くのはなんでなの?」

「あぁ?……知らねえよ」

今日は大輝に連れられて高校時代の仲間と新年会って連れ出された。

桃ちゃんもいるしと来たものの、仲間達の視線は私の胸に集中する。

「何や、知らんのか?青峰の爆乳好きは有名やで」

「恋人には普通を求めてたのか?」

「皆での乳見てんじゃねえよ」

「服の上からなら問題ないんじゃね?」

「見られてデカくなるかも知れんやろ?」

「ちょっと!みんな、それってセクハラですよ」

なんて桃ちゃんが言ってるけどさ。

えーと・・・・・・大輝がデカ乳好き?

そんな話聞いた事も無かった。

それなら何で桃ちゃんと付き合わないんだろう?

一緒に温泉行った時に揉ませて貰ったけど爆乳だったし。

何となく頭が混乱しつつも、その場は何とか切りぬけられたと思う。

そしてみんなと別れて大輝と歩き出す。

今日は彼の家にお泊りの予定だったから。

けれどこんな頭で行って良いのか悩んでいると「来い」と大輝に腕を引かれた。

いつもより早歩きで家に着いた頃には息が上がっていた。

ドアを開けて玄関に入るとドアに背中が押し付けられて大輝の体が密着した。

その瞬間に濃厚なキスが始まる。

「・・・あんっ・・・ちょっとっ・・・」

「うるせぇな、余計な事考えてないでアンアン言ってればいいんだよ」

そして再び唇が塞がれ、カットソーの中に大きな大輝の手が入り込んで来た。

ブラのカップをずらされ、固くなりだした頂きをキュっと掴まれると全身を甘い痺れが走る。

「・・・んっ・・・」

その瞬間、自分から甘ったるい声が出た。

反対の手がブラのホックを外し、解放された胸が大輝の掌に収まる。

「柔らけぇ・・・」

「ちょっ!ここ、玄関!」

「ああ?気にすんな」

「するわよ!っあぁっ・・・」

それから玄関で抱かれ、ベッドで抱かれ、風呂場で抱かれてまたベッドで抱かれ、私の意識はブラックアウトした。




頭を撫でられてる感触がする。

ゆっくり瞼を開けると、浅黒い肌が目に映る。

「あれ?」

「ん?起きたのか?」

大輝に上半身乗り上げる様にして寝ていたらしい。


彼の手は目が覚めた今も私の髪を撫でている。

「寝てた?」

「無理させたからな」

「あー・・・」

身体全体のだるさ、腰の痛み・・・が、物語っている。

「大輝って胸が大きいの好きなんだ・・・」

「またそれかよ」

「何で桃ちゃんと付き合わなかったの?」

「さつき?あれは女じゃねえ」

「えぇー?」

「もう兄弟の感覚なんだよ」

「でも見た目良いじゃん」

「ならは男の下半身の膨らみ見て『小さそうだから付き合えない』とか思うのか?」

「はあ!?」

「オレのモノが小さいって分かったら別れんのか?」

「そういう問題じゃ」

思わず大輝の脇に腕を付いて体を起こす。

「モノか乳かの違いであって関係無いんじゃね?」

「そうかもしれないけど・・・」

「それに・・・デカくなったろ?」と言いながらニヤリとして、私の胸が再び大輝の掌におさまった。

「ちょっ!?」

「ブラのサイズアップしたろ?」

「し、したけど・・・」

「もっと揉んだら大きくなるか試そうぜ」

そう言って手の平を動かしだした。

「ちょっ・・・あんっ・・・」

「それに、惚れた女だから全部気持ちいいしな」

と言ってキスをしてきた。

「・・・・・・もう1回言って」

が好きだ」

「もう一回」

「ブラのサイズアップしたらな」

「えぇ!?しなかったら聞けないじゃん!!」|

「まずは試そうぜ」

「まだするの?」

正直明日起きられるか心配なんですけど。

結局その後も大輝に好き放題され、サイズアップしなくても「好きだ」と言ってくれました。



2018/01/19