黒子のバスケ

黄瀬涼太

白い季節

「はぁっはぁっ・・・・・んっ・・・・・・」

オレの上で体を上下させている彼女。

最初は恥ずかしがったのに今では快楽を追う事だけに集中してくれている。

上半身を起こし、彼女の腰を抱き寄せ下から突き上げる。

密着してる体がビクっと震える。

「ま、待って・・・あんっ!」

「大丈夫…だから・・・何回でも・・・イッて」

耳元で囁いて首筋にキスを落としていく。

それだけでも今の彼女は快感にしかならないのか、

体をビクビクとさせている。

一度放出しているのに彼女の締め付けを耐えるのが辛い。

そのくらい彼女のナカが気持ちよくて仕方ない。

突き上げを早めると、彼女の背が反り達した様だ。

突き上げを止めると凭れ掛かってくる彼女を抱き留める。

そのまま背中を支え、彼女を押し倒す。

ゆるゆると腰を動かすと、彼女の手がオレの胸を押す。

「ま、待ってまだ」

「待てないッス。もう1回イッて?」

彼女の足を抱 え、腰を打ち付けた。




冬休みも正月に掛けては部活が無い。

大みそかからクラスの友達とスノボ計画を立てていた。

部活を終えて夜間バスに乗りスキー場へ。

一通りスノボを堪能し、宿であるペンションへ向かった。

食堂で夕飯を食べていたら、仲間の一人が女のグループに声を掛けた。

そして広間で一緒にゲームをしたりと交流を深めていた。

その中の一人、がいなくなった事に気付いた。

なんとなく目をやった窓の外に人影が。

「ちょっと部屋に戻ってくるッス」

部屋に戻って上着を取り、彼女の方へと向う。

上着の上からストールを巻いて、顔の半分が隠れている。

彼女と同じように空を見上げると、月に星々が輝いていた。

「おぉ・・・すっげー星」

「あ・・・」

「寒くないんスか?」

「んー寒いよ」

「星が好きなんスか?」

「全然わからない。でも、明日帰るからしばらく見えないな~って」

「なるほど」

「本当は彼氏と見上げてる予定だったのにな~」

っち、彼氏いるんスか?」

「ううん。別れる前に話してただけだよ」

「それじゃあ、今だけでもオレを彼氏だと思って欲しいッス」

そして彼女を後ろから抱きしめる。

彼女の手が添えられ、その手を掴んで部屋へ戻った。





荒い息を整える彼女を背後から抱きしめる。

オレの息がかかってくすぐったいのか、体が揺れる。

「さっきの撤回して良いッスか?」

「くすぐったい・・・・・・さっき?」

「『今だけ』ってヤツッス」

「・・・・・・なんで?」

「ちょ~~~好きになったッス!」

「なんだか体だけだって言われてる様な」

「そんな事ないッスよ!」

急いで体を起こし、彼女を組み敷く。

「あー・・・どうしよう」

「???」

「責任、取ってくださいね」

「なんの?」

「オレをこんなに惚れさせた責任ッス」

「・・・・・・涼太もね」

「オレ、有言実行ッスよ」

「それじゃあ、今年からのカレシさん、末永くよろしく」

「あ!新年!?良いスタートになったッス」

彼女を抱きしめて、誓いのキスの様に唇を重ねた。



2015/12/25