ハイキュー!!

鳥野マネージャー

排球部で『白雪姫』

武田「それでは今年の文化祭にバレー部は参加と言う事で書類を提出しておきます。演劇は何をやるんですか?」

澤村「みんなと話し合った結果、『白雪姫』にしようかと」

武田「そ、それはまた・・・。配役は?」

清水「継母は私で白雪姫をちゃん、鏡を仁花ちゃんにやって貰います」

澤村「猟師を東峰、小人を俺と西谷、田中、影山、日向、月島、山口、王子を菅原でナレーションは縁下でやろうと思います」

武田「こ、小人とは言えないですね・・・」

澤村「まあ、そこは突っ込まないでください」

烏養「でもキャスティングからすれば結構面白いんじゃないか?」

武田「それでは台本も出来てますし、僕たちは練習の見学をさせて貰いましょう」

烏養「だな」

澤村「よーし、練習始めるぞー」




縁下「むかしむかしある国のお話です。王妃が魔法の鏡に問いました」

清水「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰だ?」

谷地「うひひひ・・・それは王妃さまでございます」

縁下「しかし時代が流れるにつれ、問題が生じてきます」

清水「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰だ?」

谷地「うひひひ・・・それは白雪姫でございます」

清水「は?この鏡も時代と共にウイルスにやられたのかしら」

谷地「バグなどではございません。年老いたババアより若い子を選ぶのは世の常」

清水「割られたいの?」

谷地「ひぃぃ!!!!」

清水「猟師を呼びなさい」

東峰「王妃様、お呼びでしょうか」

清水「ちょっと早過ぎじゃない?」

東峰「時代はエコなので時短です」

清水「まあ、いいわ。白雪姫の心臓を持ち帰ってちょうだい」

東峰「かしこま・・・え?心臓!?え?聞き間違い?」

清水「耳が遠いのかしら。ハゲるわよ?」

東峰「それ関係が?」

清水「とにかく心臓を持ち帰りなさい」

縁下「そして兎にも角にも、気の弱い猟師は王妃の前から逃げ出すようにして城を後にしました」

東峰「はぁ・・・怖かった。それにしても白雪姫の心臓って・・・・・・え?殺人!?」

澤村「もしもーし?大丈夫ですか?」

東峰「あぁ・・・すいません、ちょっと貧血で」

西谷「猟師が何言ってんだ!(バシッ)」

東峰「ひえぇ・・・(痛い)」

影山「何やってんだ日向ボケ!!!」

日向「しょうがないだろ!こんな所に罠があるなんて思ってなかったんだし」

月島「野性的勘で罠を避けたけど、避けた先にいた王様に突撃するなんて本当にバカだよね」

日向「そこは心配するのが仲間だろ!!」

山口「まあまあ、ツッキーも言い方こんなんだけど怪我がなくて良かったねって思ってるから」

田中「ひねくれ月島ー」

澤村「はいはい、病人がいるんだから静かに」

「「「「「「はーい」」」」」」

日向「何で倒れてるんだ?ですか?」

東峰「ああ・・・王妃様に頼まれたんだけど・・・それが犯罪に手を染めなきゃいけなくて」

日向・山口「「ひぃぃ!!!!」」

田中・西谷「「王妃様だと!!俺が頼まれたなら手を染めるぜ!!!真黒に!!!!!」」

東峰「いや、染まるなら真っ赤・・・・・・あぁ~」

澤村「あ、おい!!でかい図体で何度も倒れるな!!月島!見てないで手伝え!!」

月島「ボク、スタミナないので遠慮しておきます」

田中「そこは先輩の手助けしろよ!!」

日向「よし、影山!どっちが長く支えられるか競争だ」

影山「絶対負けねえ!!」

日向・影山「「うおぉーーー!!!!」」

澤村「うるさーーーい!!!!」



澤村「かくかくしかじかで、こうなりました」

「えーと、全く持って分かりません」

菅原「簡潔に言えば姫が殺されそうなので猟師が嘘をつき、小人たちが姫を匿うと言う事です」

澤村「えーと、その通りなんですが・・・どちら様?」

菅原「通りすがりの王子です」

小人+姫+猟師=9人「「「「「「「「「ビミョー」」」」」」」」」

菅原「あ、うらやま?」

日向「うらやまってなんだ?ですか」

山口「羨ましいの略語だよ」

日向「へぇ・・・」

東峰「王子って暇なんだな」

菅原「卑屈アタック!!」

東峰「グハッ!!!」

月島「王子って凶暴なんだ」

澤村「それよりも!!この後どうするか」

影山「の心臓なんて見たって分からないんですから代替品で良いんじゃないですか?」

菅原「おぉ・・・良い事言うな、影山」

月島「それじゃあ、その辺の動物の心臓で十分じゃないですか?」

東峰「おぉ!それで行こう・・・・・・・え?何でみんな俺を見 てるの?」

日向「猟師なんですよね?」

澤村「だったらお前がやるんだよ、旭」

東峰「えぇーーー!?そうしたら人殺しじゃなくて動物殺しになっちゃう」

田中「そもそも猟師なんですよね?」

西谷「男ならやるしかないでしょ!!旭さん!!!!ほら、ローリングサンダーサード!!」

山口「ネーミングセンスはあれなんですね」

月島「回転レシーブしたら動物逃げますよね。案の定兎も逃げて行きましたし」

菅原「だったらこれで代替出来んべ?」

影山「王子って東北弁だったんですね。ていうか、王子がクマを仕留めるって」

澤村「ツッコミいれるの、そこじゃないから」




東峰「と言う訳で、白雪姫の心臓です」

清水「却下」

東峰「えぇー!?何で」

清水「だってこれ、菅原が仕留めたクマだから」

東峰「な、何で・・・」

清水「田中と西谷が言ってた」

東峰「あいつらっ!!」

清水「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰だ?」

谷地「うひひひ・・・それは白雪姫でございます」

清水「それじゃあ行くわよ」

東峰「え?どこに?」

清水「森」

縁下「そして王妃様はストレッチをし、障害物を飛び越えながら森に向かいました」



田中・西谷「「きーよーこーさーーーーーーん!!!!」」

清水「うるさい、黙れ、跪け」

田中・西谷「「はい!!」」

清水「と言う訳で死んでくれる?この腰ひもで」

「全く持って話が繋がらないんですけど。死にたくないですし」

菅原「せっかく二人共美人なんだから、仲良くすればいいんじゃない?」

清水「菅原・・・」

縁下「そして王妃様が王子の手を握りました」

菅原「ぼ、ぼぼぼくには白雪姫と言う婚約者が」

清水「王様がいるから結婚しないし」

「あ、浮気」

菅原「え?ちがっ!?」

日向「なんで浮気?」

影山「白雪姫がいるのに王妃様とキスしようとしたからだろ」

山口「え?手を握っただけじゃ」

月島「先読みしすぎじゃない」

澤村「うるさーーーい!!!!縁下!」

縁下「あ、はい!と言う訳で、白雪姫も王妃様もみんな仲良く暮らしましたとさ」

全員「「「「「「「「「おしまい」」」」」」」」」」




谷地「やった!村人Bから卒業して一人しかいない鏡だよ!」

日向「やったね、谷地さん!!」

谷地・日向「「イエーイ!!」」

谷地円「・・・・・・グスッ」

佐藤一平(母部下)「あれ?先輩泣いてます?」

谷地円「うるさい!ティッシュちょうだい・・・」



2017/06/21