DYNAMIC CHORD

結崎芹

電車内輪姦

「お父様はお元気ですか?」

「ええ」

くだらない大人の付き合いに毎日毎日反吐が出る。

ついでに適当な遊び相手も捕まらない。

それならいっそのこと、どこかの店で引っかけようと電車に飛び乗った。

適当に乗った電車に、今日は本当にツイていないと思い知らされる。

これは帰りのラッシュにぶち当たったらしく、車内は混雑していた。

次の駅で降りて電車を変えても同じだろうから、このままで良いかと手すりに寄りかかる。

すると電車揺れて「す、すいません」と衝撃と同時に女の声がした。

無意識に女の方を見ると、下を向いたまま手すりにつかまっている。

(下向いてりゃぶつかるだろ…、顔上げろっつーの)

なんとなく見ていると彼女の手が震えているのに気が付いた。

「大丈夫ですか?」

具合が悪いのかと思って声を掛けると、女がわずかに顔を上げた。

その顔は怯えているような…けれど赤く上気しているようにも見える。

なんとなくセックスしてる時にする女の顔の様な気がした。

(へぇ……結構好みじゃん)

「……っぁ………」

ぎゅっと女の手が手すりを強く握ったのが見え、顔を上げると女の後ろにサラリーマン風の男がいた。

俺と視線が合うと、慌てた様に顔を逸らして場所を移動していった。

何かあるのは感じ取れたから頭を動かしてみると、彼女の置かれている状態が分かった。

何人かの男がこの女のカラダを弄っている。

女の顔から下までをじっくり舐めまわす様にして眺める。

胸のあたりに手が2本伸びている。

おそらく先ほど逃げて行ったのが下半身をもてあそんでたんだろう。

俺はソコへ手を伸ばす。

「……あぁっ……」

中指で前で主張している突起を撫でながら指を突っ込む。

そこはすでにしっとりしていて、指をすんなりと受け入れた。

ナカで良い所をこすり上げたのか、指がギュッと締め付けられる。

「……はぁ…はぁ……んっ……あぁっ……」

中指を突っ込んだまま揺らすと、女の腰が揺れる。

三人の男から弄られているからか、自分が良い場所を探らなくても腰を揺らしてる。

ナカで感じる場所に触れれば、声を押し殺しながら顔を上げる。

その姿がなんとも悩ましい色気を振りまいていた。

俺が触れてるのも分かったんだろう―――潤んだ目が俺をとらえる。

親指で突起を嬲ると、女が目を閉じながら体を震わせて凭れかかって来た。

すぐに滑り込んだ駅で女の手を引いて公衆便所に駆け込む。

奥の個室に女を押し込んでドアのロックを掛けた。

「名前は?」



か。んじゃ、今度は俺をイカさろよ」

便器の蓋をしての手を着かせる。

腰を抱え込みながら自分の前を寛げ、高ぶったそれを捻じ込んだ。

「あぁっーーーっ!」

一気に捻じ込むとそれだけで達したのか、ソレがギュウギュウと締め付けられる。

「くっ……またイッたのかよっ……」

「あんっ……きもちよっ…すぎっ!!!!」

の上半身を起こし、下から突き上げる様にしながら片手で口を塞ぐ。

それさえも快楽になるのか、ナカがまた締まった。

「本当に淫乱だなっ……はっ……くっ……」

空いた手で胸を握りこむと形がムニュッと変わる。

触ってるだけでも気持ちがいい。

壁に手を着かせて自分で口を塞ぐようにさせ、ガツンガツンと腰を打ち付けて真っ白な欲望を吐き出した。


あれから時々、あの電車に乗ってを弄んでいる。


2019/06/12